俵屋の歴史

のれんを守って百九十年

金沢で一番古いあめ屋。それは創業天保元年、連綿百九十年の伝統を誇る俵屋でこざいます。
俵屋のあめは、創業のころ初代次右衛門が、乳飲み子を抱えながらも母乳が出ず困り果てていた母親 達の姿を見て、何とか母乳のかわりになる栄養価の高い食品はないかと考えた末に作り上げたのがはじめといわれております。
俵屋のあめの原料は良質の米と大麦。砂糖がわたしたちの生活に入ってくる以前に、穀物の甘味を得た、先人の知恵。創業以来の技を今に伝える、職人の心。
百万石の城下町金沢の歴史とともに生き続けてきた、この食文化をしっかりと守りたい。それが俵屋のあめづくりに込める想いなのです。

原料は、良質の米と大麦

江戸時代から金沢の人々に親しまれ、愛されてきた俵屋のあめ。その原料は厳選した国内産の米と大麦のみ。霊峰「白山」に源を発する清らかな伏流水を飴づくりに使用し、どこか懐かしい風味に金沢らしさが香ります。

じろあめは、糖化酵素食品です

穀物から甘味を得る事を知りえた先人の知識には、驚きと感銘を受けます。砂糖がとても貴重で入手が困難な時代、庶民の甘味料として生み出された麦芽糖は、麦芽の酵素が米のでんぷん質を糖化させるという知識と、経験に裏打ちされた製造方法で優しく自然な甘味を穀物から作りだしました。

一家相伝の技法を今に伝える

原料が米と大麦そして、水だけというシンプルな材料を使用しているため、ごまかしや手抜きができません。季節の温度や湿度に合わせ、糖化時間、保温温度、麦芽の室、米の蒸し時間を調節するなど、職人の技と経験を生かし、様々な秘伝の技を駆使して作ります。百万石の城下町金沢の歴史と食文化、技法を後世にしっかりと守り続けて行くことが大切と思っております。

穀物の自然な甘さ、麦芽糖

人工甘味料、合成保存料などを一切使用しておりません。小さなお子様から、お年寄りの方々まで安心してお召し上がりいただけます。また当地では、お料理の隠し味として野菜、魚の煮物などに使用したり、夏は夏バテ防止の滋養を得たり、冬はしょうが湯などで体を温めたり、季節に応じて利用できます。

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